深夜2時は、26時

受付画面のキャスト候補は「60分で、このホテルで、誰がいい?」という 条件が決まっている電話にはよく効く。ところが現場の電話には 「今日どっかで空いてる子いる?」「夕方なら行けるんだけど」という、 条件のほうが空きに合わせて動くタイプが結構ある。 この聞かれ方をされた瞬間、オペレーターはシフト表と予約一覧を 行ったり来たりして頭の中でガントチャートを組み立て始める。 だったら最初からガントチャートを出せばいい。それが今週うちのデリヘル管理ツールに入れた「空き枠チェック」だ。

行がキャスト、白が出勤予定、青が予約、琥珀がヘブン予約、 緑がいま案内できる空き。緑の帯には空き時間と 「最大何分コースまで入るか」が書いてあり、青い予約はクリックで詳細に飛べる。 別ページにせず受付画面の上に重なるオーバーレイにしたのは、 電話中に開くものだからだ。見て、答えて、閉じたら入力の続き。往復させない。

空き枠チェック画面。行ごとにキャスト名が並び、時間軸は朝6時から翌朝6時(30時表記)。緑の空き枠・青の予約・グレーの枠外が帯で表示され、赤い現在時刻線が7時21分を指している
全キャストの出勤×予約×空きを1枚で。軸の右端は「30時」まである(画面はデモデータです)。

深夜2時は、26時

時間軸は朝6時に始まり、右端は「27時」「30時」まで続く。 この商売の一日は暦の日付では終わらない。夜の20時に始まって深夜3時に閉まる店にとって、 深夜2時は「今日の26時」であって「明日」ではない。 軸を0時で切ると営業のピークが2枚に泣き別れになるので、 画面のほうを営業日の感覚に合わせた。

単純に見えて、この「日付をまたぐ」が一番のバグ源だった。 7月には、ヘブン側の出勤枠と掛け合わせた結果、勤務12時間の子の帯が 30分ぶんしか表示されない事故を起こした。つい先日も、日跨ぎシフトの子の予約状況バーが 前日の枠の尻尾を拾って2営業日ぶんに伸びる不具合を本番で踏んでいる。 どちらも直して回帰テストにしたが、「今日とはどこからどこまでか」という 当たり前の問いが、6時始まりの世界ではいちばん危ない。

ちなみにこの画面の空き計算は、キャスト候補の表とまったく同じものを使い回している。 新しい在庫計算を作らなかったのは手抜きではなくて、 表とガントで数字が食い違ったら現場は両方とも信用しなくなるからだ。 明日は、目的地選びの土台になっている全国3万件超のホテルマスタの話を書く。