取り分が良く見える日をいちばん疑うことにした

売上集計には「総売上」と「取り分(店の取り分)」の切り替えが最上部にあって、後者に寄せると店の手元に残る額が出る。 この画面でいちばん気をつけているのは、数字が良く見えるほうの間違い方だ。 キャストのバック率は、予約に焼き付いた率 → そのキャストに個別に設定した率 → 所属ランクの率、の順で引く。 3段とも空だと引ける率が無いので、集計は0%として扱う。取り分ゼロということは、その仕事の売上はまるごと店の取り分に見える。 誰かのランクを作りかけのまま置いていただけで、店の取り分は勝手に増える。しかも画面のどこにもエラーは出ない。

売上集計の「取り分(店の取り分)」表示。上部タブの下に黄色い帯で「⚠️ バック率未設定のキャストがいます。その分の取り分は0%(全額店側)として集計されています。ランク管理またはキャスト管理でバック率を設定してください。」と出ている。下のサマリーは店の取り分 ¥74,156,068、総売上 ¥167,740,350 / キャスト取り分 ¥93,584,282、件数 6,713件、店取り分の客単価 ¥11,047
率がどこからも引けないキャストがいる日は、集計の数字より先に黄色い帯が出る(画面はデモデータです)。

なので黄色い帯を1本置いた。「取り分」に切り替えたときだけ出て、0%で計上されていること、直す場所はランク管理かキャスト管理であることまで書いてある。 遠回しに書かなかったのは、この帯を読む人がだいたい経理をしている最中で、原因の推理をしている時間が無いからだ。

警告の数え方を2回間違えた

帯そのものより、発火条件のほうが手こずった。最初はキャスト別ランキングの行に付けた未設定フラグを見て出していたのだが、ランキングは上位10位しか作っていない。 つまり11位以下の未設定キャストは、警告が出ないまま0%で集計され続ける。率を入れ忘れるのは新しく入った人で、新しく入った人は売上ランキングの下のほうにいる。いちばん出てほしいときに出ない条件を書いていた。 7月26日に、全キャストを対象にした件数を別に数えて、そちらで判定するように直した。

同じ日にもう1つ直したのが逆向きの誤りで、ランク率を後から空にすると、率が焼き付け済みの過去の予約まで「未設定」と数えていた。 焼き付けが効いている予約は計算に何の問題も無いのに帯が出続けるので、狼少年になる。判定を焼き付けを含む3段のフォールバックに揃えて消した。 さらにもう1つ、3人で入った予約で主担当も2人目も率が無いと、主担当ぶんと追加キャストぶんを別々に数えて「2件」と表示していた。予約1件を単位に数える条件へまとめてある。 この3つはどれも回帰テストにしてあって、率を1人ずつ埋めていくと件数が1→1→0と動くことまで確かめている。 どのデリヘル管理ツールでも、警告は「出るか出ないか」より「何を数えているか」のほうが本体だと思う。

ちなみに精算画面のほうは、もっと強く止める。未設定のキャストの行には赤いバッジが付いて、その人の締めボタンは押せない。 集計は間違ったまま眺めても後から直せるが、締めてしまうと誤った額が明細として凍る。止める強さは、取り返しのつかなさに合わせている。 明日は、その「焼き付け」のほうの話を書く。月の途中でランクが上がったら先月の取り分まで増えてしまった日のことだ。