天神の座標で埋めるのを、やめた日
5月まで、受付画面の予約フォームには福岡・天神の座標が既定値として入っていた。住所を座標に変換できないまま確定すると、目的地の緯度経度は空ではなく天神になる。 確定のバリデーションは座標を必須にしていたから、既定値はそれを通すための詰め物でもあった。 これがなぜまずいかは、配車計画の作り方を見るとわかる。計画を組むとき、予約は「目的地の緯度と経度が両方入っているもの」だけを拾う。座標が無い予約は、エラーにもならず、ただ対象から外れる。 そして天神の座標が入った予約は、外れもしない。住所は別の町なのに、計画の上では天神へ車が出る。 どちらも画面は何も言わない。消えたことにも、間違っていることにも、誰も気づけない作りだった。
埋めるのをやめて、空のまま見せる
6月1日に既定値をやめた。座標は必須でなくし、変換できなかった予約は空のまま保存する。代わりに、空であることを画面のあちこちで言うことにした。 受付の赤い帯には「○○ / ○○(住所)の予約は座標未設定のため配車計画に含まれていません。予約詳細で住所を修正してください。」と出る。 予約ごとのアラートを組み立てるとき、最初に調べるのがこの条件だ。ドタキャンの可能性や到着遅延の行は「確認した」のチェックで消せるが、この行にはチェックボックスを付けていない。見たと記録しても車は出ないので、消す方法は座標を入れることだけにした。
行を押すと予約詳細が開く。目的地の見出しが赤くなり、住所の前に「📍 座標なし」のバッジが付く。「変更」から住所を直して保存すると、保存の前にもう一度座標への変換を試み、取れればバッジは消える。 本日の予約一覧でも座標の無い行は薄い赤になって同じバッジが付き、配車監視の画面には「座標未設定の予約(N件)— 配車計画に含まれていません」という一覧が計画の上に出る。どれも同じ6月1日に入れた。 配車を見ている人と電話を取っている人が別でも、どちらかの目には入る。
「まだ決まっていない」は別の色
あとから足した「場所未定(仮)」の予約も配車計画には乗らないが、こちらは赤ではなく琥珀色のバッジにしてある。場所がこれから決まるのは普通のことで、住所があるのに座標が無いのは直すべきことだ。 デリヘル管理サイトの赤が全部同じ意味だと、そのうち誰も赤を見なくなる。
書きながらコードを見直していて、片づけ残しを2つ見つけた。天神の住所と座標の定数は、どこからも使われないままコントローラーに残っている。 もうひとつ、受付の赤い帯が見ているのは今から5時間先までの予約で、配車監視の一覧は今日の分ぜんぶだ。夕方の予約の座標が朝のうちに欠けていても、受付の帯に出るのは昼を過ぎてからになる。早く気づくほど直しやすい種類の欠落なので、この幅は考え直したい。
明日は、出しすぎたアラートを減らした話。