「1時間前に電話を」と頼んで、50分前まで待つ

予約詳細に「📞 60分前連絡済み」というチェックがあって、そのすぐ下に「チェックすると、開始50分前のドタキャン可能性アラートを出しません」と書いてある。 60と50。初めて見た人は誤植だと思うかもしれない。この10分は、わざとずらしてある。

先にあったのはアラートのほうで、5月の終わりに作った。キャストがもう向かっている(移動中の)予約で、開始の50分前を過ぎてもお客様から何の連絡もないと、受付の画面の赤い帯に「○○ から連絡がなく、ドタキャンの可能性があります。」と1行出る。 確定しただけでまだ誰も動いていない予約には出さない。動き出す前なら、来なくても誰も無駄足にならないからだ。 行の左のチェックで「確認した」と記録でき、右端の「キャンセルにする」を押せばその場で予約をキャンセルする。本文を押すと予約詳細が開くので、電話をかけるならそこからかける。

受付画面の要対応帯に「[要対応] 鈴木 一郎 から連絡がなく、ドタキャンの可能性があります。」の行とチェックボックス。右に開いた予約詳細(ドラッグで移動)に、AI受付→確定→移動中のステッパー、キャストさくら・120分・¥21,700、「📞 60分前連絡済み」のチェックと「チェックすると、開始50分前のドタキャン可能性アラートを出しません。」の注記、要対応アラートの「ドタキャン可能性を確認」ボタン
赤い帯の行と、本文を押して開いた予約詳細。撮影のため、予約を1件だけ一時的に「移動中・35分後に開始」へ変えた(画面はデモデータです)。

困るのは、ちゃんと連絡をくれたお客様にもこの行が出ることだった。1時間前に「これから向かいます」と電話をもらっているのに、50分前になると赤い行が立つ。 6月10日に、予約詳細へ「60分前連絡済み」のチェックを足した。入れると連絡を受けた時刻が残り、その予約ではアラートを出さない。外せば時刻が消えて元に戻る。 「出たあとに確認した」時刻と「出る前に連絡があった」時刻は、別の欄に分けた。あとで見返したとき、消したのか、そもそも出す理由が無かったのかは、違う話だと思ったからだ。 同じ判定は受付画面の帯と予約詳細の2か所にあって、片方だけ直すとずれるので、両方に同じ条件を入れている。

「1時間前に電話を」と頼むのはAIの仕事になった

7月12日から、この連絡をお客様に頼むのはAI電話受付の役目になった。予約を確定したときの読み上げの最後に「ご予約時間の1時間ほど前になりましたら、確認のお電話をいただけますと幸いです」と一言足す。 ただし、開始が90分以内に迫った予約には言わない。30分後の予約に「1時間前に電話を」は成立しない。

かかってきた側も同じ日に直した。予約のあるお客様からの着信で、時刻が予約の75分前から50分前の間なら、AIは挨拶の選択肢に「一時間前のご確認のお電話でしょうか」を足す。それ以外の時間に聞くと不自然なので、窓の外では出さない。 窓の外でも、お客様のほうから確認の電話だと言えばそのまま記録する。記録されると予約の「60分前連絡済み」に時刻が入り、受付の画面には読み込み直さなくても届く。AIは「ご確認ありがとうございます。お待ちしております」と返して切る。 このデリヘル管理システムでは、確認の電話を受けたのがAIでも人でも、残るのは同じ1つの時刻だ。

で、冒頭の10分。頼んでいるのは「1時間ほど前」で、アラートは50分前から。AIが「一時間前のご確認ですか」と切り出す窓も、75分前に始まって50分前で終わる。 1時間前ぴったりに電話をかける人はいないから、頼んだ時刻より少し待ってから疑う、という順番にしてある。

明日は、座標の無い予約が配車計画から静かに消える話。