「やっぱりカードで」は、部屋の前で言われる
「やっぱりカードで」と言われる場所は、たいてい事務所ではない。部屋の前か、部屋の中だ。 その場にいるのはキャスト1人で、受付の人は電話の向こうにいる。 だから支払い方法を切り替えるボタンは、うちのデリヘル管理アプリではキャストのスマホにも置いてある。昨日の約束どおり、今日はその画面の話。
押せる人と、押せる時間を絞る
ボタンは「今やること」のカードの、お預かり金額の枠の中にある。「現金」と「カード(+15%)」の2つで、確認の画面は挟まない。 押すと枠の色が緑から藍に変わり、見出しが「現金でお預かりください」から「カード払い(現金のお預かりはありません)」になり、金額が手数料込みに置き換わる。 お客様の前でスマホを見ながら金額を伝える場面なので、読み替えの計算をキャストにさせたくなかった。
誰でもいつでも押せるわけではない。押せるのは料金を頂く主担当だけで、複数人コースの2人目の画面には金額は出るがボタンは出ない。カードを受け付けていない店では、ボタンそのものが出ない。 そして押せるのは終了の連絡まで。そこから先は現金の集金が台帳に立つので、訂正は店の仕事にした。 ボタンの代わりに「訂正はお店に連絡してください」と1行出る。完了した予約の支払い方法を変えられるのは管理者だけ、というのも同じ線引きだ。
気をつけたのは断り方だ。古い画面のまま、終了後の予約に切り替えが飛んでくることはある。 これを素直にエラーで突き返すと、画面の上にエラーの窓が開く。お客様の目の前で開くものではないので、入力の誤りと同じ扱いで返し、金額の枠の下に赤字で1行出すだけにした。
店に電話しなくて済むように
キャストが切り替えた瞬間、店の受付画面の予約も同じ内容に変わり、お知らせが1行積まれる。 「お支払いがカードに変わりました」のあとにキャスト名とお客様の名前、手数料込みの額が続く。 キャストは「カードになりました」と店へ電話をかけなくていいし、受付の人は予約を開かなくても額まで分かる。
逆向きもある。電話でお客様から「カードに変えたい」と言われて店が切り替えたら、担当キャストのスマホにその場で届く。 ここを作らないと、キャストの画面は「現金でお預かりください」のまま残り、現金で受け取ってしまう。 届ける中身は予約の番号、金額、支払い方法、手数料の率と額の5つだけにした。お金の表示を直すのに要るものだけで、お客様の情報はこの知らせには載せていない。
切り替えそのものは、ボタン2つと保存1回の小さな機能だ。字数を使ったのは、その前後で誰の画面に何が残るか、のほうだった。 お金の表示は、1か所でも古いままだと全部が疑われる。