位置の履歴は、90日で消えていなければならない
昨日の続き。キャストの同意の枠には「位置の履歴は90日で自動的に削除されます」と書いてある。 書いた以上、本当に消えていないといけない。今日はその消すほうの話。
持たないものは、漏れない
履歴として積もっていくのは、キャストが身につける安全デバイスの測位の記録だ。 端末から1回届くたびに1行。間隔の既定は、移動中が90秒、止まっているときが300秒にしてある。 止まったままでも1台で1日288行になる。全部の表の中で、ここがいちばん行数が増える。
これを無期限に持つ理由が、考えても出てこなかった。 位置を取るのは、いま無事かどうかを知るためで、3か月前の夜にどこにいたかを知るためではない。 古い履歴は、役に立つ場面がないのに、漏れたときの害だけは残る。持っていなければ、漏れようがない。 それで毎日午前3時50分に、決めた日数より古い行を消している。
日数は、デリヘル管理サイトの運営側の設定に欄がひとつあるだけで、既定は90日。 キャストの画面の「90日」は文面に書いた数字ではなく、この欄の値をそのまま出している。 欄を30に変えれば、消える境目も、同意の枠の文面も、同じ30になる。片方だけ変え忘れる、ということが起きない。
消す処理が、いちばん重かった
一度に全部は消さない。1万行消して、まだ残っていればまた1万行、を繰り返す。 大きな削除を1回で走らせると、そのあいだ表をつかんだままになって、ちょうど届いた位置の書き込みが待たされるからだ。
ところが7月に見直したら、この小分けが裏目に出ていた。 消す対象は「測位の時刻が境目より古い行」で探す。なのに、時刻から引ける索引がなかった。 店と端末から引く索引はあっても、消す処理は全部の店をまたぐので使えない。 結果、1万行消すたびに表を頭から全部読んでいた。小分けの回数ぶん、全件の読み直しが走る。 測位の時刻に索引を足して直した。行が少ないうちは、遅いことに気づけない種類の失敗だった。
同意の画面に書いた一文は、深夜に動く地味な処理が支えている。画面に出てこないほうが、約束の本体だと思う。