128番の方は、ずっと128番
「佐藤さん」は、シードのデモデータだけで何十人もいる。本物の店ならもっといるはずで、電話番号の下4桁で呼び分けるのも、口に出すと長い。 9月17日に、お客様ひとりにひとつ、店の中だけで通じる番号を振った。画面には「No.128」と出る。
バッジは顧客パネルのほか、着信のバナー、着信一覧、予約詳細、RFMの顧客一覧にも同じ見た目で出る。 メモに「No.128 様 前回ホテル変更あり」と書いておけば、あとで引ける。引くときは電話番号欄に「No.128」と打てばいい。「#128」でも「№128」でも、全角の数字でも通る。
「128」だけでは呼べない
最初は数字だけで引けるようにしたかった。でも電話番号欄に「128」とあったとき、それが番号の途中なのか、お客様の番号なのかは、打った本人にしか分からない。 だから先頭の「No.」か「#」を必須にした。一手間増えるけれど、迷う入力を機械に推測させないほうを取った。
もうひとつ気をつけたのは、照会が返ってくるまでの一瞬だ。その間、欄の中身は「No.128」のままで、ここで「発信」や「検索」を押されると「No.128」が電話番号として予約に入ってしまう。 番号の形をしている間は「発信」を押せなくし、「検索」は押されても先にお客様を引くだけにした。照会中に打ち直されたら、遅れて返ってきた結果では上書きしない。
番号は戻さない、振り直さない
このデリヘル管理システムの中で、番号を払い出すのは顧客を保存する瞬間の1か所だけにした。お客様が生まれる経路は、予約の確定、ヘブン予約の取り込み、CSV取込、AI電話受付と多く、経路ごとに採番を書くと、どれかで必ず忘れる。 払い出しは店ごとのカウンタを1行進めるだけで、「いまの最大番号+1」を数える方式にはしていない。二人の新規のお客様を同時に確定すると、同じ番号を引くからだ。 保存に失敗して使われなかった番号は欠番のまま残す。番号の再利用のほうが、取り違えを生む。
既にいるお客様には、列を足したその場で登録順に振った。あとからまとめて振る方式だと、その間に来た新しいお客様が若い番号を先に取り、古くからの常連のほうが大きい番号になる。 前のシステムに会員番号があった店は、CSV取込の「会員番号」の列でその番号を持ち込める。ただ、ヘッダーが素の「No」の列は読まない。行番号の列であることが多いからだ。 持ち込もうとした番号を別のお客様が使っていたら、その行は取り込まずにエラーとして返す。黙って振り直すと、お客様に伝えてある番号と食い違う。
画面から番号を書き換える入口は作っていない。変えられる番号は、いつか誰かが変えてしまう。128番の方は、店がある限り128番のままでいてもらう。