新しいホテルは、店が自分で足せるようにした

ホテルの一覧は、全店で1つを共有している。地図データから作った全国のホテルを、運営のわたしが手入れしている表だ。 ただ、どれだけ手入れしても、先週できたばかりのホテルや、地図に載っていない小さな宿や貸切の宿は漏れる。 そして店の人がそれに気づくのは、たいていお客様の電話の最中だ。

8月5日に、店が自分でホテルを足せる画面を入れた。今日は、その画面を作るときに迷ったことを書いておく。

店舗独自ホテルマスタの画面。上に「店舗独自ホテルとは」の説明、中ほどに営業地域・ホテル名・かな・住所・緯度経度・別名・ラブホテルと有効のチェックを入れる追加のフォーム、下に「登録済みの独自ホテル」としてホテル ソラノ大分と貸切宿 つきのやの2件が、自店専用の印と編集・削除のボタン付きで並んでいる
足したホテルには「自店専用」の印がつく(画面はデモデータです)。

共有の表に、店ごとの行を混ぜる

最初に考えたのは、店ごとに別のホテル表を持たせることだった。でもそれをやると、予約入力のホテル選択、AIの電話受付がホテル名を聞き取る処理、 キャストがスマホから入室したホテルを報告する画面と、ホテルを引いている場所を全部「共有の表と自店の表の両方を見る」形に書き直すことになる。 どこか1か所でも直し忘れたら、そこだけ新しいホテルが出てこない。

だから表は1つのままにして、行に「どの店のものか」を持たせた。空なら共有、値があればその店だけのもの。 そのうえで、ホテルを引くときは必ず「共有の行と、いまの店の行」だけが見えるようにする絞り込みを、表そのものに掛けた。 引く側のコードは何も変えていない。だから足したホテルは、予約の画面にも電話のAIにもキャストの報告にも、その場で出てくる。 隣の店が足したホテルは、どこにも出てこない。

店に許したこと、許さなかったこと

許さなかったことのほうが多い。共有のホテルはこの画面から直せない。住所が古い、名前が変わった、という指摘は運営に連絡してもらう。 共有の表は全店が見ているので、1店の判断で書き換わると、別の店の配車が知らないうちにずれる。

名前の重複も止めた。共有の表にすでにあるホテルと同じ名前は、店の側では登録できない。 同じ名前が2行並ぶと、受付の人もAIも、どちらを選べばいいか分からなくなるからだ。 足せる営業地域も、その店が選んでいる地域だけに絞った。地域の外のホテルは、そもそも受付の画面に出てこないので、登録しても使い道がない。

住所を入れると座標は自動で取りにいく。取れなかったときは保存はするが、「追加しました」ではなく注意の知らせとして「緯度経度は未設定です」と返す。 編集で住所だけを変えたときは、古い座標を引きずらないよう、いったん消してから取り直す。 住所を直したのに地図の点だけ前の場所に残っている、というのがいちばん見つけにくい間違いだと思ったので、ここは先に塞いだ。

かなと別名の欄は、このデリヘル管理システムのAIの電話受付のためにある。 お客様は正式名称で言ってくれないことが多いので、略した呼び方を1行ずつ入れておくと聞き取りやすくなる。 新しいホテルほど略称が定まっていないので、店の人がいちばん知っている欄でもある。