10%引きと1,000円引き、どちらを先に引くか

「1件の予約で、ポイントと季節の割引を両方使うことはありますよ」。先月、取引先からこの答えが返ってきて、値引きの作りを見直すことになった。 このデリヘル管理アプリの値引きは6月に作ったもので、1件の予約に当てられるのは1つだけだった。

マスタ管理の値引き(クーポン・合言葉)の欄。上に合言葉、名称、種別、額、期間の入力欄があり、下に1月から12月までの季節の合言葉と、受付で額を入れるポイント値引きの行が、額・期間を直す、無効化、削除のボタン付きで並んでいる
季節の合言葉は期間を入れておくと、その期間だけ確定欄に出る。2行目だけは額が決まっていない値引き(画面はデモデータです)。

順番に掛けない

2つ当てられるようにするだけなら簡単そうに見えるけれど、すぐに順番の問題にぶつかる。 20,000円のコースに10%引きと1,000円引きを当てるとする。10%を先に引けば17,000円、1,000円を先に引けば17,100円。同じ2つの値引きなのに100円違う。

そこで、値引きはどれも値引き前の金額から別々に計算することにした。さっきの例なら2,000円と1,000円で、3,000円引きの17,000円。 順番で額が変わると、受付の人の説明とAIの説明と画面の表示が食い違いかねない。電話口で「あれ、さっきと違いますね」となるのがいちばん困る。

それでも順番が残る場面が1つだけある。値引きの合計が料金を超えるときだ。 仮に5,000円の料金に3,000円引きを2つ当てると、後のほうは残りの2,000円までしか引けない。 どちらを削るかは、受付でチェックした順ではなくマスタの表示順で決めている。押した順で内訳が変わるのは気持ちが悪いし、あとから予約を見た人には押した順など分からない。 媒体の割引と重なったときは合言葉を優先して、削るのは媒体の割引のほう。上限はお客様の支払いが0円を下回らないためのものだ。

額が決まっていない値引き

同じやりとりで出てきたのがポイントの値引きだ。使う額はお客様ごとに違うので、マスタに「1,000円引き」とは書けない。 種別を1つ増やして「受付で額を入れる」とし、マスタには刻みと上限だけを持たせた。1,000円単位で10,000円まで、という具合だ。 確定欄でチェックすると額の欄が開き、刻みに合わない額や上限を超える額は通らない。

入れた額は、予約には普通の定額の値引きとして写す。あとで予約を編集して計算し直しても、マスタの上限の額に化けない。 季節で額を変えたくなってマスタを直しても、もう受けた予約の値引きが動かないのも同じ理由だ。

AIの電話受付には、この種類だけ渡していない。いくら使うかをお伺いするのは担当者の仕事にした。 もともとの合言葉のほうは6月から変わらず、お客様が言った言葉を受付が選ぶだけの単純なものだ。 画面の説明に「読み4文字以上で同音異義語のない言葉を」と書いてあるのは、電話で伝える言葉だから。おしゃれな言葉を選びたくなる気持ちは分かるけれど、「聖夜」は「清野」に聞こえる。