自分だけのメモと、店に届くNGが同じ窓にある

キャストのスマホの「メモ」ボタンを押すと、1つの窓に入力欄が3つ開く。見た目は似ているのに、書いたものの行き先はまるで違う。 いちばん上の欄は本人にしか見えず、下の2つは店の人が読む。今日はこの窓の話だ。

キャストのスマホ画面に開いたお客様メモの窓。上に自分しか見られないことを示す黄色の注意書きとメモ欄があり、下の赤枠に「このお客様をNGにする」のチェック、反映先の説明、NGの理由とお店への申し送りの入力欄が並んでいる
黄色の下は自分だけのメモ、赤い枠の中は店に届く設定。入力の文面は撮影用の例で、保存はしていない(画面はデモデータです)。

店に言わなくても、次から当たらない

7月11日に、キャストが自分でお客様をNGにできるようにした。それまでも店の側で登録する「キャストNG」の仕組みはあり、新しい機能は同じ表にそのまま書き込む。 だから、このデリヘル管理ツールの予約の確定は「このキャストは顧客 NG に設定されています」で止まり、受付の候補にもNGの印がつく。指名の配信先からも外れるので、そのキャストの名前で案内が届くこともない。

理由も申し送りも任意にした。チェックを1つ入れれば効く。嫌だった理由をきちんと文章にしないと断れない、という作りにはしたくなかった。 書いた場合は受付の顧客パネルに出る。申し送りの欄の例に「本人にはNGと伝えないでください」と入れてあるのは、次の電話で受付が口を滑らせないためだ。

逆に、メモは管理者にも見えない。ふだんの覚え書きと、店に動いてもらう話を混ぜないために、赤い枠で囲って「メモと違い、この設定はお店の予約割当に反映されます」と書いた。

掛け持ち先にもついていく

面倒だったのは掛け持ちだ。A店でNGにしたお客様が、B店に電話してくるかもしれない。各店のデータは分かれているので、放っておけばB店では普通に割り当てられてしまう。 そこで、キャストはメールアドレス、お客様は電話番号で同じ人とみなし、他の店にも同じNGを写すことにした。解除したときも同じように消える。

難しいのは順番で、NGにした時点ではB店にそのお客様がまだいないこともある。写す先が無いので、その場では何もできない。 だからB店にお客様が後から登録されたときと、キャストが後からB店に入ったときにも、他の店のNGを見に行って取り込むようにした。反映の入口は結局3つになった。

もちろん、別の人がつけたNGには触らない。解除で消えるのは本人のぶんだけだ。 宿題もある。照合の鍵が番号なので、掛け持ち先に別の番号で登録されているお客様には届かないし、店ごとに違うメールアドレスで働くキャストも同じ人と分からない。 ここを推測でつなぐと、今度は別人にNGが付きかねない。いまは同じと言い切れるものだけを写している。